1. 年1回、12項目の指導監督が必要です
2025年4月施行の改正により、黒ナンバーにも運転者への指導監督が求められるようになりました。 国土交通省の指針にもとづく一般的な指導監督は12項目で、年1回実施し、記録を3年保存します。
一人で事業を行っている場合は、自分で自分に対して実施する形になります。 形式的に見えますが、記録が無ければ「実施していない」と扱われます。
2. 一般的な指導監督の12項目
| # | 項目 |
|---|---|
| 1 | 事業用自動車を運転する場合の心構え |
| 2 | 事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項 |
| 3 | 事業用自動車の構造上の特性 |
| 4 | 貨物の正しい積載方法 |
| 5 | 過積載の危険性 |
| 6 | 危険物を運搬する場合に留意すべき事項 |
| 7 | 適切な運行の経路及び当該経路における道路・交通の状況 |
| 8 | 危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法 |
| 9 | 運転者の運転適性に応じた安全運転 |
| 10 | 交通事故に関わる法令及び所有者等が負う責任 |
| 11 | 健康管理の重要性 |
| 12 | 安全性の向上を図る装置を備えた自動車の適切な運転方法 |
12項目すべてを1回でまとめて実施しても、分けて実施してもかまいません。 重要なのは年間を通じて12項目が網羅され、その記録が残っていることです。
12項目のチェックリストで、白紙から始めない
ドライバーパスポートの「指導監督・診断」画面は、一般的な指導監督の12項目をチェックリストとして持ち、実施日・内容を記録します。次回期限も自動で管理されます。
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3. 特別な指導は「対象になったとき」に行う
年次の指導監督とは別に、次の3つに該当する運転者には特別な指導が必要です。 該当しない年は実施の必要がありません。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| 初任運転者 | 新たに乗務を開始する運転者 |
| 高齢運転者 | 65歳以上の運転者 |
| 事故惹起運転者 | 死傷事故等を引き起こした運転者 |
4. 記録の保存は3年
指導監督の記録は3年保存します。点呼記録や運転日報(各1年)より長いため、 同じ場所にまとめて保管していると、捨ててよいものと残すものが分からなくなります。
記録に残すのは、少なくとも次の内容です。
- 実施した日
- 実施した項目(12項目のうちどれか)
- 対象となった運転者
- 実施した内容の概要
5. 一人事業者が現実的に回す方法
「自分に対する指導監督」を毎年きちんと行うのは、実際にはかなり難しい作業です。 忘れても当日は何も起こらず、気づくのは監査のときだからです。
- 年1回の日を決めてしまう — 事業開始日や誕生月など、忘れない日に固定する
- 12項目のチェックリスト形式にする — 白紙から書き起こすと必ず止まります
- 次回期限を記録と同時に登録する — 実施日の1年後が次回期限です
6. よくある質問
一人で事業をしている場合、誰が誰に指導するのですか?
事業者(貨物軽自動車安全管理者)としての自分が、運転者としての自分に対して実施する形になります。 三役兼務であることの帰結で、点呼と同じ考え方です。
12項目を一度にやらないといけませんか?
分けて実施してもかまいません。年間を通じて12項目が網羅され、それぞれの記録が残っていることが要点です。
指導監督の期限はいつですか?
指導監督・特別な指導の経過措置は2028年3月31日です。安全管理者の選任期限(2027年3月31日)とは別なので、混同しないでください。
2028年3月まで、あと何をすればいいか
法令リスク診断が、記録の状況から未対応の義務を洗い出し、優先順に並べて表示します。2027年3月と2028年3月、2つの期限も期限センターで一元管理できます。
App Store で無料ダウンロード診断・記録・期限センターは無料。プレミアムは7日間無料で試せます。
出典
- 国土交通省「改正貨物自動車運送事業法(令和7年4月1日施行)について」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_mn4_000014.html
- e-Gov 法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/
- 自動車事故対策機構(NASVA) https://www.nasva.go.jp/